60stars astrology
By Tokyo-Tanuki
60スター西洋占星術 シーズン6
日本語版
142 60スター西洋占星術 シーズン6-7
インド・東南アジア編 ホー・チ・ミン
1. 中国とインドを除く東南アジアにもたくさんの有名な政治家がいます。
もちろん大王クラスの政治家もいました。
しかし、ミャンマーからタイ・ベトナム・インドネシア・マレーシア・フィリピンなどの諸国は、長く、中国とインドという超大国に挟まれた領域であり、また長期の植民地支配により、他の地域の影響を強く受け、なかなか独自性を出しにくかった地域です。
今日は、東南アジアの東側、ベトナム独立の英雄、ホー・チ・ミン(胡志明)さんを紹介します。
ホー・チ・ミンさんのような高潔なリーダーと、グエン・ザップ将軍(赤いナポレオン)などの有能な軍人たちにより、ベトナムは、あのアメリカを倒し、南北を統一しました(ベトナム戦争)
2. ホー・チ・ミンさんは1890年5月19日の生まれで、V=3.44です。
出生図を見ると(図1)、太陽がおうし座の27度で月と会合し、しし座の土星とスクエアです。
これは、非常な困難に耐える精神力を示します。
強力な惑星が27度付近に集中するので、ある意味、非常に読みやすいホロスコープです。
(図1)
3. ホー・チ・ミンさんは、フランスでシェフなどをしている内にレーニンのロシア革命に感激し、1919年にフランス社会党に入り、1930年にはベトナム共産党を創立しますが、基本的には穏健な民族主義者という立ち位置で、共産党の中では主流ではありませんでした。
しかし、国際コミンテルンが民族問題を重視するようになってからは主流派になり、1935年ころには他の指導者が逮捕されてしまったことから、インドシナにおける共産主義者のリーダーになります(太陽と月の150°、土星のセクステル)。40代も半ばになっていました。
4. 1941年には30年ぶりに帰国し、ベトミンを組織しますが、ベトミンは弱かったので、抗日戦争中の中国国民党の蔣介石に助けを求めようとしましたが、逆に、連絡がうまくゆかなかったのか、なぜか国民党に逮捕され、1年も監獄につながれます(1942年8月)。
このときのホー・チ・ミンさんのプログレッションの太陽は、
52.2×3.44+♉27°=206.5° すなわち、さそり座の26.5度であり、太陽と月のオッポジション、土星のスクエア、アルクトゥルスのセミセクステルです。
(図2)
5. 周恩来の尽力で釈放されたホー・チ・ミンさんはベトナムに戻り、1945年8月にベトナム8月革命を指導します。
共産党を一時廃止して全国民の支持を取り付けつつ、漸進主義を採用し、バオ・ダイ帝を退位させ、ベトナム独立を宣言し、首相に就任します(ベトナム民主共和国)。
しかし、フランスはこれを認めず、ベトナム南部に傀儡政権を樹立し、翌年から第一次インドシナ戦争がはじまります。
1951年、ホー・チ・ミンさんは共産党を再結成し、フランス軍に大攻勢を仕掛け(土星のトライン、アルクトゥルスのセクステル)、翌年までに実質的に戦局を逆転します。
べトナム共産党再結成時のホー・チ・ミンさんのプログレッションの太陽は、
61×3.44+♉27°=236.8° すなわちいて座27度付近にあり、太陽及び月とセミセクステルですが、共産党を示す土星とトラインになります。
(図3)
61×3.44+♉27°=236.8° すなわちいて座27度付近にあり、太陽及び月とセミセクステルですが、共産党を示す土星とトラインになります。
(図3)
6. フランスは戦争に敗れ、撤退しますが(1956)、代わりにアメリカが南部傀儡政権を支持します。
これに対抗し、ホー・チ・ミンさんは南ベトナムに南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)を結成し(1960年)、ついにアメリカと北ベトナムは戦闘に入ります(太陽と月のトライン、土星の150°)。
アメリカは戦線を拡大しますが(1964)、世界的なベトナム戦争反対運動が起こります。
世界を巻き込んだ戦争のさなかの1969年9月、ホー・チ・ミンさんは心臓発作で亡くなります(図4)。
しかし、ベトナム人民は戦いを続け、ついに1975年、南ベトナムを打倒してアメリカをインドシナから追い出したのでした。
7.ホー・チ・ミンさんはベトナムを指導しましたが、権力を私物化することが一切なかったので、国民に愛されました。
また、なるべく早期に権力を他人に任せることをしていたため、ベトナムでは、アジアには珍しく、年長者は早めに引退して後進に仕事を譲るという事実上の慣習ができました。
そのため、彼が亡くなっても、北ベトナムの勢いは衰えませんでした。
ベトナムの貧困層の割合は中国やインドよりも低く、国家が一定の経済成長を維持しているのは、国の指導層がホー・チ・ミンさんのやり方を模範としているからでしょう。
きょうはここまで!
次回は、再びインドに戻り、大物の紹介です。
きょうはここまで!
次回は、再びインドに戻り、大物の紹介です。
偉大なJ・ネルー大王です。
Tanu-chan💓 TOKYO-TANUKI💛
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