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134 未来予測の方法を知ろう 60スター西洋占星術シーズン6ー5  極東編  蔣介石

60stars astrology

By Tokyo-Tanuki

60スター西洋占星術 シーズン6

日本語版












134 未来予測の方法を知ろう 

60スター西洋占星術シーズン6ー5   

極東編  蔣介石




1. さて、今日は、中華民国の父、蔣介石さんです。
V=3.17で、非常に強力な指導者です。
アデナウアーさんやベングリオンさんに近いものがあります。
蔣介石さんのホロスコープは図1のとおりです。
また書き忘れちゃいましたが、60スター西洋占星術の太陽はいて座、月はおひつじ座にあります。ちょっと単純かもしれませんが、炎の性格ですね。

(図1)














蔣介石さんというと、どうしても中国共産党に敗北したというイメージがありますが、
それは、しょうがありません。

蔣介石さんもあの孫文さんが見込んだ将軍ですが、相手は、鄧小平大王を別格として、毛沢東、朱徳、林彪、周恩来、劉少奇、彭徳懐らの、竜や猛虎、豺狼、天才の一団です。

残念ですが、ちょっと一人で勝つのは、無理ですよ。


2. ところで、蔣介石さんは早くから孫文さんの革命に参加していましたが、兄と慕った陳其美さんが目前で暗殺され(1916年 土星のオッポジション、太陽のスクエア 図2)、本物の革命家に生まれ変わりました。

(図2)














護法戦争中(1917~18)、抜擢されて孫文の忠実な部下となり(天王星のトライン 木星のスクエア)、広州政府内の内紛で一時香港へ逃亡するなどしましたが、大本営参謀長に任命されます(月のセクステル)



3. 孫文が亡くなり(1925年1月)、蔣介石の尊敬する大きな柱が失われましたが、蔣介石は中華民国国民政府(広州国民政府)を成立させ国民革命軍を率いて戦い、北伐を始めます(太陽のトライン、火星のオッポジッション 図3)。
そして上海クーデータにより左派を追います(天王星の150度、木星のトライン)。

(図3)
















4. こうした中、日本との間で満州事変(1931)が始まってゆくのですが、日本軍は国民党には手を出してこず、蔣介石は共産党を追い詰め、共産党は長征を開始して逃げ出します(1934・土星のトライン)。

しかし、紅軍への空襲基地にするため西安の空軍を強化していた時西安事件が起こり(1936 天王星の180度 図4)、とらえられた蒋介石は、やむなく、不承不承、張学良の提案する共産党との連携、第二次国共合作にOKを出します。周恩来らはわざわざ根拠地から西安まで飛行機でやってきたのです。

(図4)
















5. その後、盧溝橋事件からの第二次大戦に至るわけですが、蒋介石は妻の宋美齢さんを経由して対日戦に参戦したアメリカの支援を受けます(月のコンジャンクション)。

しかし、物資不足のため思うように活躍できず、1942年にはアメリカ軍からはピーナッツと馬鹿にされて呼ばれ、また、戦力の不足と軍の中の汚職(物資の横流し)を批判されます(1944 太陽のオッポジション、土星のスクエア)。

(図5)















国民党政府は国際社会で非力な存在として馬鹿にされたのです。
なんと、蒋介石さんは、一応、四大国の扱いを受けましたが、1945年のヤルタ会談やポツダム会談に呼ばれませんでした。実力がないとみられたのですね。

蒋介石さんのおうし座の状態は、土星のスクエア、太陽のオッポジッションにより大きく害されており(図5)、国民党軍の士気もあまり上がりませんでした。




6. 1949年10月、一時は国民党有利であった国共内戦は共産党の勝利により終息し、蔣介石さんらは貴金属や美術品などをもって台湾に逃れます(アセンダントのオッポジション、金星のトライン 図6)。
台湾に移ってからは、「大陸反攻」のスローガンを掲げましたが、それはそれとして、まずは経済の育成に尽力し、成果を上げました。

(図6)















しかし、肝心の大陸反攻は難しく(一時、機運が高まりましたが、そのとき、ケネディ大統領に阻止されています(太陽のトライン 土星の30度 1963年)。

その後、蒋介石さんは1972年に倒れ一時危篤となりました(太陽のスクエア 土星の合 図7)。
これ以降、事実上国政から引退し、1975年に総統のまま亡くなりました。

(図7)















蔣介石さんも第二次大戦中の貢献にもかかわらず、欧米からは積極的な支持もされずに大陸から追い出され、国連からもしめ出されて(1971)、結局、大陸反攻は夢となってしまいました

そのうえ、最後には頭を飛び越され、米中国交正常化をされてしまっています。

何度も何度も国際舞台で恥をかかされたのです。



7. 蔣介石さんを中国編ではなく極東編にするのは気が引けました。

しかし、鄧小平大王や毛沢東さん、彭徳懐さんや朱徳さん、林彪さんらの史上稀な猛将たちがいる中国本土の共産党を、台湾から攻めて勝つのは100%不可能だったでしょう。

国共内戦時の毛沢東と蔣介石の力(Pt)はある程度拮抗していましたが、共産党の実力者は毛沢東だけではなく、層がとても厚かったのです。

Ptについての詳しい考え方は、シーズン6ー7中国編の後の付録で説明する予定です。


きょうはここまで 




Tanu-chan💓 TOKYO-TANUKKO💛

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