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95 未来を知ることについて その7 チャーチルのホロスコープを読もう!①1874~1922 ~60スター西洋占星術(シーズン5)

60stars astrology

By Tokyo-Tanuki

60スター西洋占星術 シーズン5

日本語版


95 未来を知ること(プログレッション)について 

その7 W.チャーチルのホロスコープを読もう! 1

~60スター西洋占星術(シーズン5)



1. さて、今日からは、イギリスの大宰相、W・チャーチルさんのホロスコープを見てみましょう。

まず、ネイタルのホロスコープを見ると(図1)、ASCが乙女座の最後(29度)です。文筆家ですね。
太陽は射手座の7度付近で、60スター西洋占星術ではおひつじ座、つまり、猪突猛進型で、調子乗りです。
月はしし座の29度ですが、これも60スター西洋占星術ではいて座に入りますから、太陽も月も火の星座となり、ロマンチストで情熱家です。
見た目はちょっと違いますけどね。
土星は水瓶座の9度です。V=3.68°/yearですね。
(図1)














2. チャーチルの人生が開けるのは、第二次ボーア戦争に従軍したときです。
チャーチルは、大蔵大臣のお父さんを持つ貴族の家に生まれ、勉強は今ひとつでした。
でも、向上心と名誉心は強すぎるくらいでしたので、いつか一旗揚げようとしています。
それまでも自分の軍人としての体験を小説にしていたのですが、一躍有名になったのは、1899年11月に新聞の特派員として南アフリカに行ったときです。
チャーチルはこのとき25歳。
捕虜になりますが(太陽のスクエア)、すぐに脱出してモザンビークのイギリス領事館まで逃げたのです。

みんな、チャーチルが殺されたと思ってたので、この脱走によりチャーチルは新聞報道で英雄扱いになりました。
このときチャーチルの太陽はシリウスのトラインになります(図2)
V(3.68)×25+7度=99度 
つまり、魚座の9度です。
(図2)

 











シリウスは遠征を示しますが、確かに南アフリカからモザンビークは、かなり遠いですね。

かなりの誇張もありましたが、チャーチルはこの機会を逃がさず、直ぐに立候補して保守党の議員さんになります(1900年)。



3. チャーチルはその後順調に出世し(太陽のトライン)、植民地政務次官(1906)、商務大臣(1908)、自由党に転じて重要閣僚である内務大臣になり(1910・34歳 官僚機構を司る天王星(獅子座15度)のトライン)になり、1910年の冬から労働組合運動の激しい弾圧をし,軍まで出動させます。

このとき(1910年冬)のチャーチルの太陽は、
V(3.68)×35.2歳+7度=136.5度  
でおひつじ座の16.5度にあり、天秤座にある火星のオッポジションとなっています(図3)。
弾圧は失敗し、チャーチルは内務大臣から海軍大臣に事実上下げられます。
(図3)



その後、チャーチルは海軍大臣で有りながら、優生学の見地から精神薄弱者法を起草します(海王星のコンジャンクション)。
海王星は海軍だけでなく、弱者保護という意味がありますが、この法律は、あまり保護的な内容では無かったようです。むしろ彼は諜報機関の強化をしていたように感じますね。
諜報機関も海王星の支配する領域です。



4. 第一次大戦が勃発後、チャーチルは調子に乗り、独断が目立つようになります。そして、1915年3月、ガリポリ半島上陸作戦を主張して失敗。多数の犠牲者を出しました。

大批判が起こってチャーチルは海軍大臣を罷免され、同年11月には閣内からも去ります。
このときのチャーチルの太陽は、
V(3.68)×41歳+7度=157.8度 
つまり、牡牛座の7度付近にあり、太陽のセミセクステル,その後まもなく土星のスクエアになっています。これは間違いなく失脚です。
(図4)



まあ、相手が、若いとはいえ、ケマル・アタテュルクさんだったので、しょうがなかったんですけどね。

このとき、大英帝国は、庶民出身のスーパーエース、ロイド=ジョージ大王をあてるしか策はありませんでした。

もし、その後、ロイド=ジョージが停戦を選ばなければ、トルコもイギリスも壊滅的な戦争に突入したことでしょう。




5. しかし、ここがチャーチルのすごいところで、あきらめません。みんなに嫌われても猟官運動をし、翌年には軍需大臣に復帰します。
そして、また調子に乗って、今度はロシア革命に手を突っ込み、反共産主義を極端に主張します。
この極端さは、ロイド=ジョージに嫌われ、チャーチルは植民地大臣に左遷され、やむなく、趣味の絵画に没頭するようになります(1921年2月)。
その後、間もなくロイド=ジョージは政権を去り、1922年の選挙で、盲腸を手術中のチャーチルは、反労働者、反革命のチャーチルの悪評は高く、まさかの落選をします。

この左遷の時は、
3.68×46.3+7≒177°
おうし座の27°~28°くらいで、月のスクエアになります。

但し、この極端な反共主義の主張が、自由党のライバルである保守党支持者の熱い視線を浴びることになります。(月のスクエア ASCのトライン 図5)。

この調子に乗って失敗するというチャーチルのパターンは、また、随分後に再現されることになります。
(図5)



さて、長くなったので、今日はここまで。




TANU-CHAN💛 TOKYO-TANUKI💓

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