60スター西洋占星術
日本語版
BY TOKYO-TANUKI💛
半(pa-n) 60スター西洋占星術
"同志ラヴレンチイ" ④
第四章 沈黙
一九四〇年六月。
ベルリンには雨が降っていた。
一九四〇年六月。
ベルリンには雨が降っていた。
窓は閉じられていた。
それでも湿った空気は部屋へ入り込み、
机の上の紙をわずかに波打たせていた。
ヒトラーは報告書を閉じた。
何も言わない。
ヒムラーは立ったまま待っていた。
長い沈黙だった。
やがてヒトラーは顔を上げた。
「エニグマは。」
「何も伝えてきません。」
ヒトラーは頷いた。
「そうか。」
それだけだった。
彼は立ち上がり、
窓辺まで歩いた。
庭には誰もいない。
雨だけが降っている。
「ヒムラー。」
「はい。」
「ドイツ全軍の冬装備を確認せよ。」
ヒムラーは顔を上げた。
「秘かに。」
短い言葉だった。
「……承知しました。」
「……承知しました。」
ヒトラーは振り返らない。
「もう、ことは露見した。」
ヒムラーは敬礼した。
それ以上の質問はしなかった。
扉が閉まる。
部屋には一人だけが残った。
ヒトラーは机へ戻る。
それ以上の質問はしなかった。
扉が閉まる。
部屋には一人だけが残った。
ヒトラーは机へ戻る。
引き出しを開ける。
一通の手紙が入っていた。
古い紙だった。
折り目だけが新しかった。
古い友人からのものだった。
.................ヒトラーはしばらくその手紙を見つめていた。
やがて静かに引き出しを閉める。
雨は降り続いていた。
去った日々を思い出すかのように。
( "同志ラブレンチイ" 終わり)
一通の手紙が入っていた。
古い紙だった。
折り目だけが新しかった。
古い友人からのものだった。
.................ヒトラーはしばらくその手紙を見つめていた。
やがて静かに引き出しを閉める。
雨は降り続いていた。
去った日々を思い出すかのように。
( "同志ラブレンチイ" 終わり)
Tanu-chan💓 TOKYO-TANUKI💛

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