60スター西洋占星術
Out of seasons(アウト オブ シーズン)
日本語版
BY TOKYO-TANUKI💛
■ 60スター西洋占星術 Out of seasons(アウト オブ シーズン) 6
前回の問題・M. ロベスピエールさんのプログレッション
1.さて、前回の問題のロベスピエールさんは
V=3.0です。
ロベスピエールさんは土星のオッポジションで亡くなったのですが、土星はクーデタの星です。
1794年のロベスピエールさんの失脚はテルミドール反動といわれていますが、彼には、反動勢力を倒す力も機会も十分にありました。
のちにナポレオンがクーデタをやった時よりもチャンスは大きかったのです。
しかし、彼はクーデタをしたくなかったのです。
彼は血が嫌いだったのです。
流血政治に終止符を打つには、自分をクロノスに差し出すしかないと、彼は知っていたのです。
そして、そのような彼の性格を知り抜いていた人たちが彼を利用したのです。
それがウラヌスが示す独裁というものなのです。
普通の政治家であれば、あれほどの流血は起きず、彼も死ぬことはなかったでしょう。
......彼の活躍に彼らが報いた方法は、彼の最愛の弟オーギュスタンの首を、彼の目の前で切断することでした。
2.ロベスピエールはブルジョアの出身ですが、若くして親を亡くしたので、まじめに勉強し、弁護士になってきちんと仕事をしましたが、貧しい人の弁護を志したので、お金が入りません。
そこで、24歳の時、当時、皆が迷信によって恐れていた避雷針の事件を受けました。
雷を表す革命の星、天王星のトラインですね。
実はこの星が彼の出世のきっかけだったのです。
(図1)
3.裁判に勝って名を挙げたロベスピエールは27歳の時にはアラスのアカデミー院長になり、また、論文を発表して大きな賞金を得ます。
金星のトラインですね
(図2)
4. ここまでは、まあまあ、問題なく素敵な地方の名士としての道があったのです。
でも、時代は彼を逃がしませんでした。
1789年、第三身分の選挙で、フランス三部会のアルトワ州代表になります。
木星のトラインは貴族、すなわち立法官を示します。革命への参加が始まったのです。
(図3)
5.その後は皆さんの知る通り、ジャコバン独裁となり、ロベスピエールの名声は全国にとどろく一方、対立者を処刑する恐るべき人物とのイメージが付きます
月のトラインと、アルクトゥルスのセクステル。
(図4)
6.しかし、テルミドール反動(土星のオッポジション)により彼はあっさりと失脚し、処刑されます。
(図5)
🌟 🌟 🌟
ロベスピエールは理想に走りすぎた極端な革命家、殺人者のように書かれることがあります。
ジャコバン独裁、国王夫妻の処刑など、血なまぐさいイメージです。
しかし、彼は、清廉潔白、死刑に基本的に反対する心優しい人で、また、地道な活動を通じて民衆の生活を向上させようとした人なのです。
つまり、逆に言えば、政治家としては、まだ、ある意味幼稚だったのです。
政治は現実の利害の調整であり、ときには理想を犠牲にすることは必要です。
また、金、女、地位に転ぶもの、裏切り者は普通にいるのです。
これらをきちんとカウントしながら、裏切り者とも手を握り、不正には時々目をつぶり、妥協を通して自分の政治・政策を進めるのが政治家の仕事です。
......ロベスピエールがもし生き続けたなら、偉大な政治家になったでしょう。
ナポレオンがそう言ったように。
......これで、
ラ・ファイエット将軍(V=2.81)、
マクシミリアン・ロベスピエール(V=3.0)、
皇帝ナポレオン・ボナパルト(V=3.6=2.4)
という三人のフランス革命の主役の紹介がすべて終わったことになります。
このクラスがずらっと並ぶのは、中国共産党革命のときの毛沢東、鄧小平、林彪のような感じですね。
次回から、中断していたシーズン・ホリデーにちょっと戻りますね。
Tanu-chan💓 TOKYO-TANUKI💛
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