60stars astrology
60スター西洋占星術 シーズン4 付録
By Tokyo-Tanuki
日本語版
68 シーズン4の付録1
出生天球図の読み方(2)
M・サッチャーさんの場合
1.そんなわけで、たぬちゃんの出生天球図の読み方は、ほかの本に書いてあるのとそんなに違わないので、それを参考にしてほしいと思うのですね。
ただ、たぬちゃんの60スター西洋占星術の出生天球図は、普通とちょっと違う部分があるので、以下、説明しますね。
2.まず、抽象的な説明は難しいので、イギリスのサッチャー元首相を例に説明します。サッチャーさんの出生時のホロスコープは下の図1のとおりです。
⇐赤い太陽と月は60スター西洋占星術での太陽と月です。
さそり座15度をアセンダントとする説が多かったのですが、たぬちゃんの調査ではさそり座の27度がアセンダントなので、そのように書いてあります。
さて、たぬちゃんの60スター西洋占星術では、太陽が60の星座に区分されるので、サッチャーさんの例でいえば、黄経199度(てんびん座19度)にあるサッチャーさんの太陽は、早見表に書いてある通り、60スター西洋占星術のしし座(の最後ころ)になります。
また、サッチャーさんの月は、しし座の27度にありますが、これは黄経147度にあたるので、60スター西洋占星術では、月はいて座(の半ばころ)にあることになります。
そこで、60スター西洋占星術による太陽☉と月☽を両方とも赤い文字で記入すると、先の図1のようになります。
4.そして、アセンダントを第一室の起点とするホロスコープと(図2)、60スター西洋占星術の太陽を第一室とするホロスコープを作成します(図3)
図2を、簡単にアセンダントーホロスコープと呼び、図3を、太陽ホロスコープと呼びますね。
図2 アセンダントホロスコープ
図3 太陽ホロスコープ
5 さて、一般的には、図3のアセンダントーホロスコープを用います。これは、この人が、外から見て、どういう人生を送りそうか、を示します。
そして、太陽ホロスコープは、この人の主観から、人生がどのように見えるかを示します。
基本的に、人は、アセンダントーホロスコープ、すなわち、客観的に人から見られた状態の人生を生きます。
しかし、その人の主観は違うことがあります。それが太陽ホロスコープです。
つまり、自分では内気な人間で、なかなかつらい人生を送っていると考えていても(太陽ホロスコープ)、外から見ると、明るくて元気な人気者(アセンダント・ホロスコープ)、ということがあるのはそのためです。
逆に、外から見ると冴えない人生でも、本人からすると、とってもうまくいっている人生ということもあります。
何が幸せかはその人次第ですし、主観と客観のどちらを重視して人生を送るかはその人の判断です。
まあ、なんというか、そういうことですよ。
6.具体的にサッチャーさんのアセンダント・ホロスコープで見てみましょう。
アセンダントーホロスコープでは、アセンダントがさそり座♏にあり、とても強そうに見えます。
行動力があり。粘り強いです。謀略もします。
そして職業を示すM.C.(天頂)あたりに60スター西洋占星術の太陽♌があり、大衆の人気を示す月♌(ネイタル)も接近します。強力な指導者としての職業運です。
ところで、M.C.は地の星座であるおとめ座♍なので、実際の生産活動にかかわる事務一般や会計、おとめ座が示す食料や薬品、お酒、などの分野にも向きます。
サッチャーさんは大学で化学を専攻し、卒業後はアイスクリーム会社で研究職(コロイドの研究)に就きましたから、ある意味、そういう人生もあったはずです。
しかし、強烈な政治への挑戦心(天頂にある、60スター西洋占星術の太陽♌と、ネイタルの月♌)が勝ったというべきでしょう。
ネイタルの太陽は11室♎にあります。これは、党派の中でうまくやっていくことをしめします。
12室に土星があります。女性のホロスコープでは、自分が世間から隠れて生活するか、強度のファーザーコンプレックスかどちらかと読みますが、まあ、たぶん、なんとなく、後者でしょうね。
60スター西洋占星術の月はいて座♐で第2室に入ります。第2室はおうし座の宮で金融や財政を示しますが、これは、基本的にはお金があるものの、財政状況に刻々と変化があることを示します。
サッチャーさんが評価は分かれるものの財政に興味があったことは間違いなく(サッチャリズム)、興味深いところです。
まあ、ちょっとラフな説明でしたが、こんな感じで、アセンダントーホロスコープは読むのです。
サッチャーさんの人生について、普通の占星術ではこのように見ているはずです。
7.それでは、60スター西洋占星術の太陽を中心としたホロスコープ(太陽ホロスコープ)でサッチャーさんの主観的人生を見てみましょう。
もう一回図3をみましょう。
この場合、60スター西洋占星術の太陽があるしし座♌が第1室となります。
そうすると、見た目のさそり座♏とは違い、サッチャーさんは、とても高潔な人でたくらむことや卑怯なことが大嫌いです。また、きちんと言いつけを守る人には寛大です。
また、1室のしし座にネイタルの月♌が入るので家庭や子供を大事にする、海王星もあるので、お酒などの嗜好品が好き、という性格になります。
ネイタルの太陽♎は第3室に入るので、気さくで身近な友人と仲良くしますし、よくお話をします。
また、60スター西洋占星術の月は5室のいて座♐に入るので、舞台に立つことが大好きです。
試練を表す土星と、肉体的な厳しさをもたらすアセンダントは、第4室にあります。そうすると、子供(出産)や家庭生活、自分の領分を守ることに大変苦労した、ということになります。
女性として家庭を維持しながら頑張ったというだけでなく、フォークランド紛争や香港返還問題などの自国の領土問題に取り組んだ首相というかんじですね。
天職の座(10室)には牡牛座♉が入りますが、おうし座は金融や財政を示すので、これらに興味を持って頑張った、ということは分かりますが、とくに強められておらず、それ以上という感じはありません。
このように見てゆくと、サッチャーさんは、仕事はきちんとやったものの、仕事への思いというよりは、自分の意見をしっかり持ち、家庭を大事にし、友人と仲良くした。家族や自分(自国)の領域を守るのには苦労した。
という思いが主観的にはとても強いことが分かります。
つまり、皆が思っているより、サッチャーさんは、実は個人的な生活と、個人的な苦労をされていたのですよ。
この点は政界引退の際の手際の良さを見れば、はっきりしますね。政界引退後はほとんど政治の表舞台には出ず、家族の世話になって暮らしました。
8.このように、人生とは、人から見た人生と、自分が主観的に思う人生があります。
どちらが本当の人生か、それはだれにも分かりません。
良く、たぬちゃんも、「私の人生どうなるでしょうか?」と聞かれますけど、
まあ、そういうことなので、人それぞれっていうしかないですね。
ちょっといい加減でごめんですよ(>_<)
それでは、今日はここまで
サッチャーさんひとりだとたぶんわからないので、次回はもう一人見てみますね。
Tanu-chan💓 TOKYO-TANUKI💛
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