60stars astrology
60スター西洋占星術 シーズン3
By Tokyo-Tanuki
日本語版
㊶ アスペクトその6 セミセクステル∠(30度・150°)について
1.さて、今日は、セミセクステル(セミセクスタイル・semisextile∠)の説明です。
たぬちゃんが言っているセミセクステルは、30度と150度の両方です。
セミセクステルは、前に言ったように、黄道円(球)を正12面体で分割したものです。ですから、30度ごとにセミセクステルになるのですけど、
0度=コンジャンクション
60度=セクスタイル
90度=スクエア
120度=トライン
180度=オッポジッション
ですから、残っている30度(及び330度)、150度(及び210度)がセミセクステルです(150度についてはクインカンテスと呼ぶ人もいますが、まあ、同じです。)。
セミセクステルは凶角です。これははっきり言えます。
セミセクステル30度と、次回説明するセミクインテル36度は、星占いでは、マイナーアスペクトといって、それ以外のアスペクト(メジャーアスペクト)より効力が弱いといわれ、あまり重視されません。
それは大体そうなんですが、たぬちゃん的に計測すると、セミセクステル(セミセクスタイル)は、セミクインテルよりも全然はっきりと効果が出ます。
特に、アセンダントASCや土星♄のセミセクステルは金星♀のスクエアよりも、よっぽど効果が強いです。だから、強い星(土星やアセンダント、太陽、月、シリウス☆など)のセミセクステルについては、注意しなくてはいけません。
2.セミセクステルは、ある惑星の意味を発揮するときに、思うように進まない事態が発生することを示します。明らかな障害が発生するスクエアとは少し違いますが、はっきりしない分、もやもやするかもしれません。
例えばヘルメスの星(風🎧の仲間)がスクエアになる場合、これは通信や交通が途絶すること、腕や指などの連結部に問題が生じることを示します。携帯電話が壊れたり、メッセージが届かなかったり、交通機関が止まったり、腕をひねったりします。
しかし、ヘルメスの星がセミセクステルの場合は、通信や交通自体はできることが多いのですが、これらが混乱するので、例えば、電車に乗って目的地に着いたけど、結構遠回りをしてしまった、自転車の変速がおかしくなってスピードが出せなくなった、みたいな事態が起こります。
セミセクステルが出生時のホロスコープにある人はたくさんいます。というか、みんな一つくらいは持っています。みんな、自分で探してみてね!
このセミセクステルはあった方が良いというか、悪くはない場合があります。
レーニンにこの配置があります。トランプさんにもありますね(月☽と土星♄)。
権力を争う人たちは、沈み切らないことが大事です。つまり例えば太陽が月と凶角にあったとしても土星の吉角が同時に発生するならば、首の皮一枚で助かることが多いのです。スキャンダルまみれだけども実力を伸ばす人には、このような配置が多くみられます。
3.人生を読むとき(太陽☉のプログレッション)、30度は良く起こる角度なので、強い惑星以外の場合はそこまで気にしなくても良いです。
レーニンは、出生図で土星♄と月☽がこの角度を作っています。何度も沈みそうになりながら権力闘争を勝ち抜いてきたわけですが、若いころ、両方とも凶角になってしまったポイントがありました。尊敬していたお兄さんがロシア皇帝に処刑された時ですね。
この仕打ちを忘れなかったレーニンは、雌伏し、復讐のためロシア大革命✪を発動し、皇帝の一族を地獄に陥れるのです。
4.さて、今日はここまでです。やや重めの展開になってしまいましたね。
次回は角度の説明の最終回、36度(セミクインテルSQ)です!
Tanu-chan💓 Tokyo-tanuki💛
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