60stars astrology
60スター西洋占星術 シーズン3
By Tokyo-Tanuki
日本語版
㊹ 東洋の占星術を少し見てみよう(2)
10干(the 10 heavenly stems)について~60スター西洋占星術シーズン3 番外編2
1.さて、今日も、東洋の番外編ですよ!
今度は干支の10干(The 10 Heavenly Stems)の説明です。今回もセレブ占いとかがないので、つまらない人は飛ばしてね!
さて、10干とはなにか、というと、1から10までの一つのサイクルなのですが、漢字で書くと、
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと
の10のサイクルです。
2.この10干の歴史もとても古く、紀元前2000年より前に成立したものでしょうが、中国では、だいぶ時代が下ってから陰陽五行説(世の中は木、火、土、金属、水の5個のエレメントでできているという考え方)と結びついて発達しました。つまり甲乙⇒木の陰陽、丙丁⇒火の陰陽、戊己⇒土の陰陽、庚辛⇒金属の陰陽、壬癸⇒水の陰陽という考え方ですね。
こんな感じ⇓
そこで、たぬちゃんはどう思うかというと、これは、少し言いにくいんですが、この五行(十干)が世の中の元素全部をを表している、とは思っていません。
五は人間を表す数字ですが、世界全体を表しているかというと、ちょっと違うような気がするんですね。60スター占星術は、黄道360度を5で割り、360度÷5=72度をひとかたまりとし、その中に黄道12宮が入っていると考えるので、考え方は似てるんですけどね。
じゃあ、この5×2=10のサイクルは何かというと、生き物(おもに果物や作物)の成長のサイクルでを表すものだとおもいます。
天の動きに呼応しているんですが、まったく同じではない。
簡単に言うと、漢字の意味でいうと、
甲⇒固い殻からにょきっとでるところ
乙⇒芽が伸びるところ
丙⇒葉をだすこと
丁⇒伸びて一応、一人前になること
戊⇒葉が茂っている状態
己⇒整然と並んで現状を維持している様子
庚⇒枯れはじめて姿が変わりだすこと
辛⇒だんだん枯れていくこと
壬⇒妊娠に通じ、次の世代の生命が始まること
癸⇒種の中で成長をはじめ、殻をやぶりだすこと
だとおもいます。いろんな本に書いてありますけど、たぬちゃんもほぼ同じ意見です。
3.たぬちゃんはね、この生命の10のサイクルで一年を考える方法(1年を10か月とする、または、1年を20か月とする)は、たぶん、世界的に大きな広がりがあったと思います。
中国の漢字の意味はそうですし(植物の一生)、古代ローマも、月の数は10個だけであり、これは胎児が成長しておなかから出てくるまでの月数に合わせたものと言われていますが、要するに、生き物の成長を暦に当てはめたものだと思いますね(その後、ジュリアス・シーザーとアウグストゥスが自分の名前の月を7月と8月に入れた、という例の有名な話になります。本当は、無理矢理に彼らが自分の名前を入れたわけではないですが。)。
日本もそうだと思います。昔の暦に皐月とか、神無月とか、月が付くのは10個ですが、残る2個(3月の弥生と12月の師走)には月という文字がないのは(また、その理由もはっきりとは分からないのは、)、日本も昔は一年が10か月だったのだと思いますよ!
マヤ暦は20の月がありますしね。
4.では、陰陽五行説をとらないとして、この10干を無視していいか、っていうと、そんなことはないとおもいます。
それは、前に説明したように、これは、黄道を10または20で分割したもの、つまり、正二十面体で世界(黄道)を分割したもの(36度か18度)と考えられるからです。
でも、それは、他の角度ほど強くないですね。シーズン3の中で見たとおりです。
じゃあなにかな?っていうと、これはトライン△やスクエア🔲なんかのイベント(出来事)の発生を示す角度とは違って、一つの周期や時代を画する角度だと思うんですね。
その意味では、室(ハウス)によく似ます。
そして、もともと、十干は、そんなところから発生した考え方だと思うんですね。
実際、人生の流れを見るとき、太陽を起点にしたこの10区分(36度)または20区分(18度)は、人生の各時代(例えば、学生時代とか、軍隊生活の時代とか)に区切るとき、とてもはっきりとその意味を示しますよ。
たぬちゃんとしては、30度、60度、90度、120度は30度の倍数ですが、18度や36度はそういう関係にないですから、ちょっと特殊なんだろうと思います。
5.それでは大急ぎでしたが、たぬちゃんなりに東洋の12干支の説明をしました。
東洋では陰陽五行説がとても強い影響を持ったので、東洋に伝わったホロスコープの原型がどんなものだったかは分かりにくくなっています。
でも、黄道を12個に区切ったり(12支)、物事の大きな周期を60(60干支)とするなど、西洋の占星術と多くの類似点があります。たぬちゃんの60スター西洋占星術ともよく合います💓
その意味では、黄道を20に区切り、13の月を考えるマヤの占星術よりは、全然近い関係なんじゃないかなとたぬちゃんはおもいますよ。
今日もたぬちゃんのうんちくばかりでしたね💦
それではきょうはここまで!!また1か月後の7月くらいにね!
Tanu-chan💓 TOKYO-TANUKI
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