60stars astrology
60スター西洋占星術 シーズン3
By Tokyo-Tanuki
日本語版
㉛ 天体の角度について
シーズン3のイントロダクション
1.さて、たぬちゃんのお話も、ついにシーズン3になりましたよ
シーズン1はごくごく基本、シーズン2は相性判断で、天体は、太陽とアセンダント、少しだけ月が登場してましたね
シーズン3からは、ホロスコープの具体的な読み方の基礎に入っていくわけですが、結構、理屈が多いので、相性判断よりもちょっと面白くないかもしれないですよ
少しだけ上級者向けになります。
一応ですよ、以下の予定です。
シーズン3は、天体同士が織り成すいわゆる角度(アスペクト)というやつを説明します。
「☉太陽が木星と120度のトラインを形成する」
とか、
「☽月が海王星と90度のスクエアになる」
とか聞いたことがあるかと思いますが、その120度とか、90度とか、その角度の意味の説明ですよ!
天体それ自体の説明とどっちが先がいいかな、って考えたけど、角度を先に説明しますね。
天体(惑星とか)のやや詳しい説明は、シーズン4以降にします。
そのあと、順調にいけば、シーズン5で残りの基本事項である、ハウスや出生天体図の読み方を少しやって、お仕事運とかもちょっと見て、シーズン6でいよいよ現在の運命の読み方に移る予定なんですね。
でも、あとさきがちょっとずれたり、ほかの章が入るかもしれません。
2.それで、今日は何をやるかって言いうと、角度の説明の前に、天体の意味、つまり性質を少しだけ説明しようかと思うんです。そうしないと説明がしにくいんですね。
まず、例えば、太陽と木星が120度(トライン)になる、っというのは、太陽が黄道(黄経)上(正確には、太陽と地球、木星の三者で作る円周上)、木星と120度、または240度の角度をとることなんですね。
で、この場合、木星と太陽の関係は、たいへん調和的で、出生時にこの関係があると、星(木星)の良い意味が本人の太陽=パーソナリティとかに顕れてくるのですね。
でも、"木星の意味って何?" ていう人には、木星の良い意味、の意味が分からないですよね
なので、とりあえず、天体の性格と意味を簡単に書こうと思います。だいたいは、普通の本に書いてあることと同じなので、分からなかったら、そういう本を読んでね。
3.とりあえず、このシーズン3の説明で出てくる天体は、いくつかの惑星などのほか、まず、以下の4つです。
A 太陽☉
生命の根源を指します。人の霊魂がもたらす本人の意識の在り処です。
出生時のホロスコープで自分の太陽が太陽自身と角度をとることはありませんが、一応、意味としては、活力等エネルギー的な意味があります。
また、自分より位の高い勢力の権力を表し、出生時ではない現在の運命を読むときは、権力や力のある団体と自分との関係を示します。
太陽は、体では目と心臓に表れます。目はその人の心を映し出す鏡なのです。
B 月☽
潜在意識をあらわします。その力はとても大きいのですが、その輪郭はあいまいです。母親や女性、もっと大きく大衆との関係を表すことがあります。
月の角度が悪いと、気分的に不安定になりやすく、火の性質の星(太陽や火星)との角度が悪いと、感情的なケンカにありやすいです。
月は、体では、胸に影響します。心配で胸が痛くなったりするのはそのせいです。
C アセンダント(ASC)
本人の肉体意識、いわゆる他人から見た性格などを表します。いわゆる振る舞いや外見や外貌から来る性格ですね。
たとえば、見た目が強そうで、周りからもそう思われていると、自分でもそういう振舞いをして、自分は強い人間だ、と思い込むことが多いです。
生まれたときの東の地平線上にある黄道黄経上の位置がアセンダントの位置です。アセンダントの影響はとても大きく、アセンダントとの角度が良いときは、体力に恵まれ、仕事やお金も入ってきます。
アセンダントとの関係が悪いときは、体の調子が悪いか、仕事などがうまくいきません。また、人からぞんざいに扱われることがあります。
アセンダントは、内臓では、腸に一番関係します。腸は第2の頭脳と言いますけど、その通りですね。
D 天頂 M.C
本人もほとんど意識していないことが多い、天命(天職)を表します。場所は、出生時に実際の天頂に最も近い位置にあった黄道黄経上の位置です。
この天頂M.C.と、太陽や月の角度が良いと、性格に従って生きていけば割と好きな仕事にスムーズにつきやすいです。
身体では神経、とくに頭の回転に影響します。角度が悪いときは、判断を誤りがちです。
さて、これら4つは、最も個人の人生に影響力を及ぼす特殊なものとなります。太陽と月は、光るので、ライツとも言います。
アセンダントは地球(肉体)を示します。霊魂魄という言い方をすれば、一応、太陽は霊に対応し、月は魂、ASCとMCは肉体的表現という区分になるのですが、まあ、普段、「その人どんな性格?」って気軽に聞くときは、外側に表れてるその人の性格、ってことなので、ASCが一番目立つことになります。
人が亡くなると、霊はすぐにどこかに去りますが、魂魄はしばらくこの世に残ります。
4.もう気が付いた人は多いでしょうが、上記の4つは、その人間の個性(自分自身)を形成する四大元素の配合を示します。
太陽=火
月=水
ASC=地
M.C.=風(天)
たとえば、出生時の天体図(ネイタルと言います。)において、太陽☉と月☽の角度が良い人は、顕在意識と潜在意識の関係が円滑、要するに葛藤が少ない人です。フラストレーションが低くなるので、性格も円満になることが多いです。
しかし、ネイタルの太陽と月の関係が悪いときは、潜在意識が嫌うことを顕在意識がやっている(あるいはその逆)ということが多いので、本人の心に葛藤が生じます。気分や性格にむらがある人になりやすいのです。
また、アセンダントと太陽の角度が悪い場合は、何かをしようと気分が乗っても、なぜか、身体的な障害や、経済的な損失が生じることがあることを示します。ただし、この生まれの人はある意味それに慣れるので、逆に強い精神力を持つことがあります。
アセンダントと太陽の角度が良い場合は、一般的には、やりたいことと行動が一致して、スムーズに結果がもたらされやすいことを示しますが、逆に、逆境にはなれていない(崩れやすい)ことがあります。
これら四つのポイントのうち二つ以上が同じエレメントであれば、その人の性格では、そのエレメントが強調されます。
たとえば、ジョンレノンさんの天球図では、太陽☉はしし座♌、ASCは牡羊座♈で、火の要素がとても強く、だからあのような創造性あふれる情熱的な性格の人として見えるのです。
5.ちょっと長くなったので、今日はここまでです。
シーズン3は、ちょっとのんびりと、10日に一回くらいのペースで更新する予定ですよ!
次回は引き続き、天体についてかんたんに説明するね♡
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